白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
次の日、要君は何事もなかったかのように、私達とお弁当を食べた。
これが要君のいいところ。
でも、あゆみから要君が泣いたことや、1年間恋愛をしないと言っていたことを聞いたから少し複雑だった。
「お前ばかだな~!」
要君があゆみの頭を叩いた。
みんなほっとした。
お弁当はとても美味しく感じた。
やっぱり心に不安や心配を抱えながらの生活は疲れる。
心が軽くなったのは、私とあゆみだけじゃなく、みんな同じだった。
まだぎこちないけど、昔に戻れた気がする。
ただひとつ違っていたのは・・・
5人ではなく、6人だったこと。