白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「テル~!私にもアメちょうだい!」
要君のことを、「テル」と呼ぶあゆみ。
一緒のグループの友達、桃子と美穂もあゆみの気持ちには気付いていた。
「要君、どう思ってるのかな。あゆみのこと・・・」
心配そうに桃子が私の耳元で囁いた。
「どうだろ・・・要輝彦、またの名を思わせブリ男・・・だからね」
美穂の発言に、私達は大笑いした。
思わせブリ男・・・その名の通りの思わせぶり度満点な要君。
学校でもバイト先でも、その気はないのに、女の子が寄ってくる。
でも、その原因は要君本人にあるんだって、本人は気付いていない。
ちょっと天然で、ただただ優しい要君。
優しくすることはいいことだけど、もし彼女になったら、耐えられない。