白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
就職
「直、明日最終面接でしょ?」
「うん。緊張する~!」
新しいグループは、パワーアップしていた。
真崎君効果なのか、学校帰りにカラオケに行ったり、卒業旅行の話まで出たりしていた。
卒業旅行とか・・・
先生心配にならないかなぁ。
女の子同士ならいいけど、男の子もいるなんて・・・
どう思うだろう。
かっこよく 『信じてるから行って来い』 って言うのかな。
それとも、かわいく 『やだやだ!直が他の男と泊まるなんてやだ』って言ってくれるのかな。
「何、ニヤけてんの?」
私は、真崎君にほっぺをつねられた。
「直は、今一番幸せなんだよ。もうすぐ結婚だしね~」
「お前、そんなこと考えてる場合かよ!!最終面接が明日だってのによぉ!」
真崎君は、要君とは対照的な人。
優しく見守るタイプじゃなく、説教してくれたり、本気で怒ったりする。
「決まってないの、お前だけってわかってる?お前のせいでまだお祝いできてないんだから」
真崎君は新入りなのに、ずっと前からグループにいるような存在感だった。