白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
老人ホームで働きたいと言っていた私の気持ちに変化があった。
それはお姉ちゃんの一言。
「あんた、先生が一番なんだから、老人ホームは向いてない。そんなに甘くない」
確かにそうだった。
私の頭の中は『先生との結婚』のことが一番だった。
先生との結婚式。
先生との新婚旅行。
先生との新婚生活。
先生との新居。
先生とのラブラブ生活。
そんなことばかり考えている私が、老人ホームで働こうなんて、考えが甘かった。
一度面接に行ったところで言われた。
週に3回は夜勤があります、と。
あきらめたとか、投げ出したわけじゃない。
自分の中の優先順位を整理すると、私の進もうとしている道は違う気がした。