白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
思い出す、先生の言葉。
『焦らなくていいんだって!』
私と美穂は、鞄から出した就職のパンフレットを眺めながら、恋の話をした。
学校には、軽い恋愛をしている子も多かった。
でも、なぜか私の周りには、真剣に恋してる子ばかりが集まる。
美穂も、桃子も・・・そして、要君に恋しちゃったあゆみも、みんな純粋で一生懸命恋してる。
もちろん、ゆかりと依子も。
「今度、また先生連れて来てよ!また会いたい!マジ、かっこいいもんね~」
美穂は、何度か先生に会って、先生のファンになっていた。
美穂だけじゃなく、先生を見た友達はみんな「かっこいい」って言ってくれた。
嬉しいのに、また不安になったりもする。
「先生っていつまでかっこいいんだろ・・・」
私がそんなことを言うと、美穂は笑いながら、一生かっこいいよと言ってくれた。
かっこよくなくなっても、私の愛は変わらない。
先生、太ってもいいんだよ。
おじさんっぽくなっても好きだよ。
だから、早く・・・モテなくなって。
そんな自分勝手なことを考えてしまう。