白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「いつかは家も買いたいな」
先生の腕枕は気持ちがいい。
がっしりした腕に頭を乗せて、先生の胸の上を見るのが好き。
ここから見る先生の顔も好き。
かわいい顔。
「先生と一緒にいられるならどこでもいいもん」
結婚後は、しばらく先生の家で暮らすことになっていた。
夏休みまではここで暮らし、ゆっくりと新居を探す。
先生はとりあえずもっと広い賃貸を探そうと言ったけど、私はこの部屋が好きだった。
思い出いっぱいのこの部屋。
ここからスタートしたかった。
「先生が好き~」
「知ってる。俺も好き~」
ケーキを食べようと言っても、先生はなかなか私を離してはくれなかった。
だから、大好きな腕の中でずっと先生の温もりを感じていた。
先生のおかげで、卒業の寂しさを乗り越えることができた。