白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
俺は走馬灯のように、あの日のことを思い出したんだ。
直と2人で音楽室にいる時に教頭先生がドアを叩いた。
ドキドキして手が震えそうだった。
あの時・・・
教頭先生が荒木の言ったことを信じて音楽室に来てくれたから、俺と直は無事に卒業できたのかも知れない。
あのまま、自由に付き合っていたのでは・・・
神様はきっと俺と直に試練を与えたはずだ。
寂しかったけど、あれから俺と直は成長することができた。
どんな苦難も乗り越えられるんだという自信を手に入れた。