白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
初めて矢沢直を意識した日のこと。
嘘じゃない。
本当に俺の心が華やかに色付いた。
それまでモノクロだった俺の心が・・・直のおかげでカラフルになったんだ。
どうして好きになってしまったのか、いつ好きになっていたのか、よくわからない。
でも・・・
気付くと俺の心の中に直がいた。
直を初めて抱きしめてしまった日、俺は自分の気持ちを抑えることに必死だったっけ。
直に好きだと言ってしまった夜。
命をかけて直を守りたいと思った。
でも、俺は甘かった。
その甘さのせいで、直を何度も泣かせたっけ。
2度の別れは、今も俺達の胸に深く残っている。
思い出すのも辛い。
直のいない日々・・・
俺は、直がそばにいてくれないと笑うこともできないんだ。