白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
着々と進む結婚準備
結婚式場へ2度目に行く日が来た。
何度かプランナーさんと電話をして、どんどん話が進んでいた。
プランナーさんは、希望通りの『ベテランのおばちゃん』だった。
「今日着ていく先生の服、選んでいい?」
私は先生に、白のタンクトップと、水色と白のストライプのシャツを選んだ。
下は、Gパンじゃなく、珍しくベージュの綿パン。
「髪のセットもしていい?」
はいはいって笑いながら、私に頭を突き出す先生。
私は自分用のムースを手に乗せて、先生の髪につけて、くしゅくしゅと髪に揉み込んだ。
髪を指に絡めて、くるくると巻き、ピンで留めていく。
「おいーーー!!そんなの無理だって!!俺のクラスにもピンで前髪留めてる男子いるけど、俺はそんな歳じゃね~ぞ!」
慌てる先生がかわいい。
「ちゃんと最後はピン取るから安心して!」
10分放置後、ピンを外していく。
ベテランのプランナーさんだからできること。
若い女性のプランナーさんだったら、きっと私は先生の髪を七三に分けて、
ポマードを塗りたくってしまったかも知れない。