白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
バージンロード
「11時半になりました。準備はいいですか?」
介添人のおばさんが私の衣装を持って、微笑んだ。
「あ~、緊張する」
「お父さん、大丈夫?」
私は、お父さんと腕を組み・・・
ゆっくりと扉の前に立った。
映画やドラマでよく見る光景。
扉の向こうに、未来の旦那様が立っているんだ。
まだ信じられない。
本当に自分の結婚式だと思えないよ。
お父さん、今まで本当にありがとう。
お父さんが許してくれたから、先生と付き合うことができた。
いつも先生を家族の一員のように大事にしてくれてありがとう。
泣かないように、ゆっくりと息を吐き、気持ちを落ち着ける。
ゆっくりと扉が開く。