白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



「どうも、初めまして。天野です!」


元気良く迎えてくれたのは、プランナーさんの天野さん。



パンパンに膨らんだほっぺがチャームポイントですって自分で言っちゃうお茶目な人だった。



「お似合いの2人ですね~」



私達を見ながらニヤニヤと笑うプランナーさんを、「あまのっち」と呼ぶことにした。



「やりたいこと、全部やらせたいんです!」



先生の言葉にあまのっちはまたニヤっと笑い、先生をからかった。



「かわいくって仕方がないんでしょ?」



「ええ、バレましたか?」



先生は、照れることなく答えた。



先生は私の顔を覗きこみながら、


「いろいろ苦労かけたんでね・・・最高の結婚式にしたいんです」

なんて言ってくれた。




泣きそうになった。


私、苦労なんてしてないよ、先生。


苦労してきたのは先生の方だよ。


私はいつも先生に頼って、先生に手を引いてもらってる。



だから、何も怖くなかった。



先生がいつも守ってくれたから、私はずっと幸せだったんだよ。





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