白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「袴で、この髪型だと怖くねぇか?俺・・・」
「確かに・・・ でもチョーかっこいい!!」
私があまりにも喜ぶから、先生もまんざらでもなさそうな顔をしていた。
こんなかっこいい人が旦那様なんて・・・
私って世界一幸せ。
こんな日本風な衣装で、入場の音楽は洋楽。
これもふたりの思い出の曲。
まだ好きだと言う前だったと思う。
車の中でかかっていた切ない曲。
好きなのに、好きと言えない・・・
そんな意味の曲なんだって先生から教えてもらった。
入場する時に、各テーブルのグラスにワインボトルから水を注ぐ。
その不思議な水が、暗闇の中でいろんな色に輝くんだ。
おめでとうってみんなが笑顔で言ってくれた。
ありがとう。
ありがとう。
何度言っても言い足りない。
ありがとう・・・