白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



「袴で、この髪型だと怖くねぇか?俺・・・」



「確かに・・・ でもチョーかっこいい!!」





私があまりにも喜ぶから、先生もまんざらでもなさそうな顔をしていた。




こんなかっこいい人が旦那様なんて・・・


私って世界一幸せ。




こんな日本風な衣装で、入場の音楽は洋楽。


これもふたりの思い出の曲。



まだ好きだと言う前だったと思う。


車の中でかかっていた切ない曲。



好きなのに、好きと言えない・・・

そんな意味の曲なんだって先生から教えてもらった。




入場する時に、各テーブルのグラスにワインボトルから水を注ぐ。


その不思議な水が、暗闇の中でいろんな色に輝くんだ。



おめでとうってみんなが笑顔で言ってくれた。



ありがとう。


ありがとう。



何度言っても言い足りない。


ありがとう・・・






< 363 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop