白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
その日、テーブルクロスの色、テーブルに置く花の種類、ウェデングドレスとブーケを選んだ。
こうしていろんなことを決めていて、改めて思う。
『先生と私は、選ぶものが同じ』なんだって。
先生は純白のドレスを私に選んでくれた。
お姫様のようなふわふわしたドレス。
上半身はキュッと引き締まっていて、スカート部分は大きく広がっていて、キラキラしたラメが散りばめられていた。
「コレ、付けちゃおうぜ!」
先生は、ドレスの試着室に置かれていたティアラを手に取り、私の頭に乗せた。
「オプション料金かかるからいいよ!」
先生は私のおでこをコツンと叩いて、親指を立てた。
「OKOK!気にしない!」
私の頭にティアラを乗せた先生は、満足気に頷いた。
「何の為に貯金したと思ってるんだぁ?心配すんな!」
結婚式はお金がかかる。
凝れば凝るほどお金がかかり、やりたいことを全部やってしまったら、相当な金額になる。
その日は、結構順調にいろんなことが決まり、あまのっちにも褒めてもらえた。
「2人は気が合うね~!だからすぐ決まっていくから、私も楽ですよ」
あまのっちは、手を振って見送ってくれた。