白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「荷物とかおきっぱなしだけど大丈夫?」
「任せて。直のお姉ちゃんと、先生の弟に頼んであるから」
ゆかりは、にっこり笑って私の制服の乱れを直す。
「直・・・制服じゃん。懐かしい」
「先生、そのジャージ・・・どうしたの?」
首をかしげる先生。
ゆかりが、ニヤニヤしながら言った。
「それ、よく見て。見覚えない?」
私と先生はじっくりとジャージを見て、同時に気付いた。
「これ・・・直にあげたジャージ?」
「だよね?私が毎日抱いてるジャージ・・・」
ゆかりがお姉ちゃんに頼んで、今朝ベッドからこのジャージを持ってきたらしい。
みんながこっそりいろんなことに参加してくれていて、何だか泣ける。