白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
音楽室の前に立っていたのは教頭先生。
「特別に10分だけ貸します。5時までに校門前に来てくださいよ。中田さんが車で待ってますから」
私と先生は教頭先生にお礼を言い、懐かしい音楽室へ足を踏み入れた。
泣いちゃうに決まってるじゃん。
だって、この匂い。
この空気・・・
あの頃と同じ。
カーテンから差し込む光も、ベートーベンの視線も・・・
変わってない。
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