白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
先生はキスをしようと顔を近づけて、何かを思い出したかのように黒板に向かって歩き出す。
「覚えてる?」
「うん」
先生はチョークを持って、黒板に書いた。
『ずっとそばにいてください』
右上がりの先生の字。
大好きな字。
私は制服の袖で涙を拭って、チョークを持つ。
『うん』
あの時と同じように、
そう書いた。
ぎゅって・・・
抱きしめて。
もう離さないで。
何があっても私は先生の手を離さないから。
「先生、愛してる」
「知ってる・・・俺も愛してる!!」