白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「それでは皆様、グラスを持って・・・ 2人の門出に乾杯!!」
グラスを持つ手が震えちゃうくらい私もゆかりも感動していた。
本当に良かったね、依子。
「うわぁ、緊張した・・・」
嘘だぁ、先生。
前もって練習していたとしか思えない完璧のスピーチだった。
「先生、うますぎ!」
ゆかりとたっくんに拍手で迎えられ、先生は席につく。
「先生、良かったよ。感動しちゃった・・・」
私は、おでこの汗を拭く先生のひざに手を乗せた。
「ほら・・・」
先生はその手に自分の手を乗せた。
緊張で手の平に汗をかいた先生がとてもかわいくて、抱きしめたくなった。