白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
私・・・好きなんだなぁ、先生が。
結婚する人なんだから、当たり前なんだけど・・・
本当に尊敬しているし、憧れてて、理想の男性なんだ。
一緒にいる時間が増えても、嫌になる所が全然なくて、どんどん好きになってしまう。
こうして、大勢の人の中にいる先生を見るのは、新鮮で・・・
なんだか客観的に先生を見ていて。
また・・・新しい魅力に気付いてしまうんだ。
先生のパパママや誠人さんと話す先生も、私の家族を気遣ってくれる先生も・・・
時々私を見てくれる先生も、本当に大好きで仕方がない。
またペコペコと頭を下げて、両家の顔合わせは終了した。
「じゃあ、またな!直!!帰ったら電話する」
車から顔を出した先生が、私に手招きしながら言った。
こうして、別々の場所に帰るのも・・・滅多にないことで、切ない。
先生は家族を送る為、お酒も飲んでなかったなぁ。
そういうしっかりした所も好き。
運転する先生は、私が車から手を出してブンブンと手を振ると、同じように手を出して振ってくれた。
私は、お姉ちゃんの運転する車の助手席に座り、後部座席では、酔っ払ったお父さんとお母さんが仲良く話していた。