白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



「そんなに優しくしないでよ。だから、思わせブリ男って言われるんだよ~」



私は、真剣な要君の目が怖くて、冗談を言って誤魔化そうとした。



でも、私が笑っても、要君は笑わなかった。



「俺、思わせぶりて、こんなに優しくなんてしないよ。俺は・・・俺は・・・」




何・・・?


何?



この空気。





―ガラガラ―





いいタイミングで保健室のドアが開いた。




息が止まりそうだった。


要君の目がとても真っ直ぐで、瞬きもせずにじっと私を見つめるから・・・




本当に怖かった。




「直~!大丈夫?」



桃子と美穂とあゆみが様子を見に、保健室へ来てくれた。






< 79 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop