白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
「そんなに優しくしないでよ。だから、思わせブリ男って言われるんだよ~」
私は、真剣な要君の目が怖くて、冗談を言って誤魔化そうとした。
でも、私が笑っても、要君は笑わなかった。
「俺、思わせぶりて、こんなに優しくなんてしないよ。俺は・・・俺は・・・」
何・・・?
何?
この空気。
―ガラガラ―
いいタイミングで保健室のドアが開いた。
息が止まりそうだった。
要君の目がとても真っ直ぐで、瞬きもせずにじっと私を見つめるから・・・
本当に怖かった。
「直~!大丈夫?」
桃子と美穂とあゆみが様子を見に、保健室へ来てくれた。