白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
いつか来るんじゃないかと思っていた。
男女のグループができると必ずその中でこういうことが起こる。
グループの中の唯一の男子が要君みたいなイケメンで優しい男の子だから、余計に・・・みんな予感していた。
「直には先生がいるんだし、要くんだってそれを知ってるんだから大丈夫!」
「てか!!要君・・・彼女いるじゃん!!」
忘れてた。
そうだった。
要君・・・年上の彼女と結構長く付き合っているんだった。
じゃあ、さっきのは・・・勘違い?
ポケットの中の携帯がブルブルと震えて、手を伸ばした。
【直、本当に泊まりに来ないの?】
先生からのメールに、返事を送ることができなかった。
さっき眠っている時にも、先生はメールをくれていた。
【何かあったか?】
そうだ。
先生は、私よりも私のことをわかってくれる人。
私があんなに楽しみにしていたお泊りを断るなんて、おかしいって気付くよね。