白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
スーパーマン
先生と電話を切った後、私はまたソファでうとうとしていた。
汗をかいたせいか、熱が下がった気がする。
―ガチャガチャ
玄関の鍵を開ける音。
立ち上がろうとすると、クラクラして、そのまままたソファに倒れ込んだ。
何かの時の為にと、お父さんがこの家の鍵を先生に預けていた。
近付く足音・・・
「直・・・遅くなってごめん」
先生は、私の寝ているソファの横にしゃがんで、私の手を握った。
「直、大丈夫か?スーパーマンなのに、助けてやれなくてごめん」
先生は私のおでこにそっと触れて、そのまま私を抱きしめた。
「ごめんな、直」
「ごめんなさい、先生」