白いジャージ3 ~先生とバージンロード~


「2階いこっか」



ヒョイっと私を抱き上げる先生・・・



「お姫様抱っこだぁ・・・やった」



喜ぶ私に先生が言う。




「高校2年の夏、初めてお前をこうして抱っこして運んだ時、俺はもうお前に惚れてたよ」




先生はサラリとすごいことを言う。



「えーーーーー!!あの時、お姫様抱っこしてくれたの?」




「あれ?言ってなかったっけ?ははは」





そうだったんだ。



まだ遠かった先生に、少しだけ近づけたあの夏の日。





「先生、いつから私のこと気になってた?」




ベッドに寝かされた私は、先生に聞いた。


マスクをした先生もかっこいい。




「教えない」




先生はそう言いながら、私のベッドに潜り込んできた。



2人で並んで、1つのベッドで寝ることにした。





< 89 / 391 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop