白いジャージ3 ~先生とバージンロード~



新垣先生は生徒に大人気の独身の先生で、この想いが報われることなどないのに、私はどんどん好きになっていた。



片思いでもいい。




だって・・・こんなにドキドキするんだもん。



好き・・・って心が叫ぶんだ。





「は~い!出席取るぞ。小さい声の人は、欠席にします!」



あれ?


今日の先生、ちょっと声がかすれてる。


怒鳴りすぎたのかなぁ。

廊下の一番端からでも、先生の怒鳴り声はよく聞こえる。




「ゲホ・・・ゲホゲホ・・・」



あ、風邪?



先生は私の名前を呼ぶ前に咳き込んだ。




「じゃあ、最後・・・やざ・・・ゲホ・・・すまん。やざ・・・わ  ゲホゲホ」



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