白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
遠かった先生が、今・・・
隣にいることを心から幸せに思うよ。
「覚えてないでしょ、先生!!」
マスクをした私と、マスクをした先生。
「覚えてるって。矢沢は声が小さい生徒だって覚えてた」
「ひどい!!それだけ?」
「嘘だよ。ちゃんと見てたよ。今だから言うけど、かわいいと思ってた」
私は先生の手の温もりを感じながら、目を閉じた。
今日の要君の温もりを忘れたくて、先生の手をぎゅっと握った。
やっぱり私と先生は運命だったのかな。
先生の体の中に入った『矢沢菌』は今もどんどん繁殖して
先生の体や心で『先生大好き』って叫んでるんだよ。