白いジャージ3 ~先生とバージンロード~
チュンチュン・・・・・・
すずめの声の聞こえるこの部屋が好き。
窓のすぐそばの電線に並んだすずめ達の音楽会。
この音色を聞くと、朝だなって思う。
「・・・せんせ・・・」
私は手を伸ばして、隣にいるはずの先生を探す。
先生はもうベッドにいなくて、先生の枕はほんのりと温かかった。
「先生の匂い~」
私は先生の寝ていた場所に転がって、先生の温もりを感じていた。
スーパーマンが来てくれたおかげで、すっかり熱も下がったようだ。
せきも出なくなっていた。
1階からいい匂いがしてきて、私はゆっくりと起き上がり、階段を下りた。