結果、恋をする。
大悟とはるかは浮気の契約をして3カ月がたった。


デートはいつも、大悟の家。


絶対に知られてはならない秘密の恋だから。



「あーーーーーつまらんのぅ!!!」


大悟の部屋ではるかが叫ぶ。


「何じゃ急に。」


はるかと目を合わせずゲームをする大悟。


「もう大悟の部屋見飽きたわ。」

「おい、失礼じゃのう」

「デートしたい!デート!デート!」


はるかがベットの上でじたばたする。大悟はそれを睨む。


「・・・・。出来んのわかっとるじゃろ。」

「わかっとるよ!!でもしたいんよ!!!!!」

「無理ゆうなや。」


またゲームに目をうつす。


「イルミネーションみたい!外に行きたい!」

「うるさいのう!!!」


大悟が叫ぶ。はるかは大悟を睨む。


「せーっかくのクリスマスシーズンやのに。」

「・・・・・・・・。」

「世間はキラキラ輝いとるのにぃ」

「・・・・・・・・。」


大悟が財布を開ける。


「シカトすんなや。」


はるかが再び睨むが、大悟ははるかの顔を見てない。
そのまま大悟が財布からレシートを取り出す。


「はい、はるちゃん。あげるから黙ってて。」

「はぁ?!いらんし!!」


いらないと言いながらもレシートを受け取るはるか。
レシートの中に少し硬い紙があった。


「・・・・・・。」


レシートとは違う紙を改めてみるとクリスマスの映画のチケットだった。


「・・・・・・大悟・・・これ・・・」

「・・・・クリスマスプレゼントじゃ」

「・・・・・・・・・・・。」


はるかが後ろから抱き着く。


「ちょ!!!!負けるやんけ!!!!!!」

「デート出来るん?!」

「・・・・・・・・・一日だけやけどな。」

「ほんまに?!嬉しい!!!!大悟だいすきぃ!!!!!」

「離せって。(笑)」


サプライズ成功。はるかは泣きそうになりながら喜んでた。
はるかはデートの日を楽しみにしてくれた。
何を着ようか、どこに行こうか。
その楽しみは大悟にすごく伝わっていた。


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