結果、恋をする。



「こんな女ケツに乗せんの嫌じゃ。」

「うちもイヤや。」


大悟くんとはるかはその日しょうもない事で喧嘩してたんよね。
大悟くんの後ろには乗りたくないって。


「お前なんか乗せるぐらいならカナ乗せたがええわ!」

「うちかて、あんたに乗るくらいなら昌悟のケツ乗ったがマシじゃ。」

「ダメ。カナのバイク乗れるのは俺だけ―♪」


カナをうしろから抱きしめ頬にキスをする昌悟。
その昌悟を呆れた顔で見つめる大悟とはるか。


「どっちでもええけど、そんならはるかうちの後ろ乗ったら?」

「やーん♡カナ優しーすきー♡誰かさんと違って!」

「うっさいなボケ!!!」

「はぁ?!まじでうじゃいんじゃけど!!!!」


大悟とはるかがにらみ合っている。


「んじゃカナ。はるかちゃん学校までよろしく。」

「あいよ・・・。はるか行くよー!」

「ばーか!!」


はるかが大悟にあっかんべーをしてカナのバイクにまたがる。


「なんじゃあの女!!!」

「ほらほら。行くよ大悟くん」


大悟がはるかを睨みながら昌悟のバイクへまたがる。


「お前が謝らんならこれで終わりじゃな」

「あーそうですか!じゃぁ終わりなんじゃないですかねー」

「はらたつくそ女!!!!」

「もー落ち着いてーーー・・・。」


バイクにかけていたヘルメットを取り大悟にかぶせる。
はるかもカナからヘルメットを手渡され、険しい顔をしながらヘルメットをかぶった。


「カナ、出して。:


睨んでくるはるかを昌悟は真顔で睨み返していたがアッカンベーをされ目をそらした。
カナのバイクが進みだし、すぐに見えなくなる。


「もー喧嘩ばっかりだね大悟くん達。」

「あの女が悪い。」

「今日ケンカ何が原因?」

「今度付き合いで合コンにするんじゃと。」

「あー、それはいやじゃなぁ。」


昌悟が苦笑いをしながらバイクのハンドルを握る。

 
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