結果、恋をする。
次の日、教室でまっていたけど大悟はギリギリまでこなかった。

あたしはスマホを開き、大悟にれんらくをした。


≪ほしゅう始まるよ≫


すぐに既読はつく。でも返事は来ない。

「・・・・・。」


画面を見つめボーっとする。
やっぱ・・・私には知られたくなかったよね・・・。


『ガラッ』


教室のドアが開き、愛しい人が入口から入ってきた。


「お前・・・補習ぐらい漢字で書かにゃ・・・。」

「あ・・・ごめん・・・。」


大悟が教室の中を通り、私の机の前に座った。

当たり前に私の前に座ってくれる事。

本当に幸せだと思う。

私、大悟が好きなんだなぁ・・・


「何ニヤニヤしとんじゃ」

「してないよ!!!」

「何やその顔・・・」


大悟が少し笑う。


ごめんなさいはるかさん・・・


少しだけ、大悟をひとりじめさせてください。


大悟にはもう・・・泣いてほしくないです。



大悟が私のかいたテストの丸付けをしている。今までと同じように。

私はテキストを読んでるフリをしている。

愛しい人・・・まつ毛長いなあ・・・。


「・・・ねぇ?」

「ん?」


大悟が一度手を止めて私を見る。


「彼女にしてよ・・・。」

「無理やろ・・・。」

「なんで?」

「あいつが・・・好きじゃけえ。」

「・・・・・・・・そっか・・・。」


頑張れない。想いを伝えるのがこんなに辛いなんて知らなかった・・・。

補習はあと2日。

大悟との愛しい時間はあと16時間。

次の日も次の日あたしは大悟に告白した。

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