結果、恋をする。
ーー病院ーー
昌悟が当たり前のように歩きなれた廊下を進む。
「伊崎くん!」
昌悟が振り返るとカナの母が立っていた。
「お久しぶりです♪」
昌悟が病室の入り口のドアから手を離しカナの母に笑顔で挨拶する。
「お話があるんじゃけど・・・少しええかねぇ・・?」
「・・・・ええですよ♪」
病院の中にある喫茶店に二人で入ってアイスコーヒーを頼んだ。
「・・・今年の夏も・・暑いねぇ・・・。」
「そうですね。」
「去年はカナと二人で海に行って真っ黒やったね。」
「アハハそんな事もありましたね♪」
昌悟が少し汗をかいたアイスコーヒーを手に取る。
「あんなぁ伊崎くん・・・。もうええけぇ・・。」
「・・・・・え?」
一口飲んだ後に、アイスコーヒーを机に戻す昌悟。
「あなた毎日来とるじゃろ?ここに。」
「・・・日課みたいなもんなんですから♪」
「そんな日課作らんでええんよ・・・?」
「・・・・・・いやでも・・・俺は別に・・・。」
「・・・あたしの田舎にね、大きい病院が出来たんよ。」
「・・・・・・。」
「カナををね、そこに連れていくけぇ・・・。」
昌悟のアイスコーヒーの氷が溶けガランっと音がする。
「伊崎くんにはほんまに感謝してる!!カナも幸せそうじゃった!!」
「・・・・・・・・。」
思わずカナの母の声が大きくなる。
「・・・・ごめんね伊崎くん・・・でもこれで終わりにして。病院の名前もあなたには言わない。」
「・・・・・・なんで・・・?」
「教えたら・・・あなたそこまで来るじゃろ?」
昌悟の力を入れてた手の力がぬける。
「伊崎くんには感謝しとる。でもね、もうカナの為に生きるのはやめて。」
「・・・・・。」
「・・・自分の為に生きんさい・・・。」
カナの母がカフェの伝票を持ってその場を立ち去る。
昌悟はしばらくそこに座ったままでいた。
昌悟が当たり前のように歩きなれた廊下を進む。
「伊崎くん!」
昌悟が振り返るとカナの母が立っていた。
「お久しぶりです♪」
昌悟が病室の入り口のドアから手を離しカナの母に笑顔で挨拶する。
「お話があるんじゃけど・・・少しええかねぇ・・?」
「・・・・ええですよ♪」
病院の中にある喫茶店に二人で入ってアイスコーヒーを頼んだ。
「・・・今年の夏も・・暑いねぇ・・・。」
「そうですね。」
「去年はカナと二人で海に行って真っ黒やったね。」
「アハハそんな事もありましたね♪」
昌悟が少し汗をかいたアイスコーヒーを手に取る。
「あんなぁ伊崎くん・・・。もうええけぇ・・。」
「・・・・・え?」
一口飲んだ後に、アイスコーヒーを机に戻す昌悟。
「あなた毎日来とるじゃろ?ここに。」
「・・・日課みたいなもんなんですから♪」
「そんな日課作らんでええんよ・・・?」
「・・・・・・いやでも・・・俺は別に・・・。」
「・・・あたしの田舎にね、大きい病院が出来たんよ。」
「・・・・・・。」
「カナををね、そこに連れていくけぇ・・・。」
昌悟のアイスコーヒーの氷が溶けガランっと音がする。
「伊崎くんにはほんまに感謝してる!!カナも幸せそうじゃった!!」
「・・・・・・・・。」
思わずカナの母の声が大きくなる。
「・・・・ごめんね伊崎くん・・・でもこれで終わりにして。病院の名前もあなたには言わない。」
「・・・・・・なんで・・・?」
「教えたら・・・あなたそこまで来るじゃろ?」
昌悟の力を入れてた手の力がぬける。
「伊崎くんには感謝しとる。でもね、もうカナの為に生きるのはやめて。」
「・・・・・。」
「・・・自分の為に生きんさい・・・。」
カナの母がカフェの伝票を持ってその場を立ち去る。
昌悟はしばらくそこに座ったままでいた。