結果、恋をする。

頭の上のタオルで大悟の顔は見えない。


「・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・2番目って言われてもな・・・。」

「うん・・・。」

「・・・・・・・・・・・。」

「でも・・・やっぱはるかが・・・な。」

「・・・・・・・・大悟くん。」

「あ?」

「辛いのはわかるけど、いつまでそうしとくん。」

「・・・・・・・・・・・。」

「いろちゃんが・・・前の大悟くんと被って見てられんよ。」

「・・・・・・ほっといてくれ。」

「いろちゃんがそばにおってくれて、大悟くん冷凍人間じゃなくなるておもったけどな。」

「・・・・・・・・・・・。」


昌悟が立ち上がり大悟を見る。大悟も見上げ昌悟と目を合わせる。


「はるかちゃんは・・・もうおらんのよ・・・?」

「・・・・・・・わかっとる。」

「わかってないんよ。暇があったらスマホの写真みて、はるかちゃんの事考えて。」

「・・・・・・・・・・・。」

「どんだけ大悟くんがはるかちゃんを思っても。帰って来んよ。」

「わかっとるゆぅとろうが。」


大悟も立ち上がり昌悟の胸倉を掴む。


「わかってないから前を向けないんじゃろ。」

「・・・・・・・・・・・。」


乱暴に手を離し自分の部屋へ歩く大悟。


「・・・・・・・・・・・・・。」


部屋のドア壊れるような勢いでばたんと閉めリビングから去る。
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