結果、恋をする。




「・・・・・・・・・・・ッ・・・・・・・。」

「・・・・・・なんで泣くん・・・。」


あたしの目から涙があふれて止まらない。


「だって・・・・ッ・・・・もう駄目だと思ってだんだもん・・・・。」


「・・・・・・・・・・・・・。」

「・・・・・・ッ・・・・・・。」

「・・・またせて・・・ごめんな。」


大丈夫だよって言おうとしたけど、言葉が出てこず首を横にふった。


私の頬に大悟の手が触れる。


自然と目を閉じると大悟のくちびるが静かに触れた。



「・・・・ゆうとくけど2番目と違うからな。」

「・・・・1番なの?」

「昨日の夜に1人で考えて・・・。お前おらな俺ダメやなってなった。」

「・・・・・・・大丈夫なの?」

「うん。」


大悟が私の手を握ってくる。


「俺にはお前が必要じゃけ。」



大悟の1つ1つの言葉が心に染み込んでいく。

幸せな気持ちになった時、ふと大悟の頭に目がいった。


「髪!!!!!染めたの?!」

「あー、昨日の夜な。」

「すごい黒、はじめて好きになった日と一緒だ♪」

「・・・・・お前・・・そんなはずい事言うなや。」


大悟の顔がどんどん赤くなってきた。

私の手をぎゅっと握ってくる。


「お前には全部言うわ。」

「ん?」

「今日はるかの所行ってきた。」

「お家?」

「いや・・・墓。んでちゃんと伝えてきた。」

「・・・・・・・・・・・・・。」


大悟がそらしていた目を私にむける。


「俺、たぶんやけどはるかの事忘れる事出来んけ。それはごめん・・・。」

「・・・・・・・うん・・・。」

「あいつと過ごした時間はほんまに楽しかったし幸せやったけぇ。」

「・・・・・大丈夫。」

「・・・・ごめんな・・・。」


謝り続ける大悟の手を握り返す。


「あのね大悟大丈夫だから。」

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