結果、恋をする。

「---------ッ・・・。」

「・・・・なぁ・・・。」

「・・・・・・・・・ごめん・・・お茶買ってくる・・・。」


慌てて廊下に出てきたあたし。
自販機がある場所まで泣きながら歩いて行った。
ゴールデンウィークでよかった・・・。誰も居ない。


「ピッ」


お金を入れてすぐ、HOTのボタンが押された。
もう暑いのにHOT。


「いーろーちゃん♪」

「昌悟さん!!!」


ニッコリした笑顔であたしを見る昌悟さん。
HOTを押したのも昌悟さん。


「目ぇ真っ赤やんけ。泣いてたのん?」

「なっ・・・泣いてません・・・。」


上着の袖でゴシゴシ涙を拭いた。


「・・・・・。」

「・・・・・ッ・・・・・。」


泣いても泣いても涙が出てくる。
昌悟さんは優しい顔をしながらあたしの頭をポンポンとたたいた。


「大悟くんにいじめられた?お兄ちゃんがぶっとばしちゃろうか?」

「・・・・・・振られました・・・。」

「えぇ?!?!?!?!?」


昌悟さんが驚いてあたしの顔を見る。


「告ったん?!」

「そうです・・・。」

「それは・・・そっか・・・。」


昌悟さんがあたしの頭をよしよしする。


「ふられたん?」

「ふられまたした。」

「・・・・そっか・・・。」

「彼女いるって・・・。」

「・・・・・・・そっか。」


昌悟さんは頭をなでるのをやめ、となりにある自販機でスポーツドリンクを買って
あたしに渡してきた。


「はい、あげる♪」

「・・・・・ありがとうございます・・・。」

「いっぱい泣いたら塩分補給♪」


ニカって昌悟さんが笑う。


「ありがとな。大悟くんに告白してくれて。」

「----・・・。」

「ひねくれ者だけど、俺の弟よろしくね♪」


また「ポンポン」とあたしの頭をたたく昌悟さん。


「・・・・はい・・・・。」




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