肉食系男子に、挟まれて【完結】

「え。イケメンでしょ。それが安西ちゃんに近寄ってるのよ?
恋の予感とかは思わないわけ?」

「いえ、全く」


辻先生、全くですよ。
恋の予感の「こ」の字も感じませんよ。恋をkoiとしたとして、「k」の字も感じないというか。って何を言っているんだ私は。


今は恋愛なんてしている暇ないって思っているし。
三年経ったけど、やっぱりまだまだ私は甘いなってのを日々の生活の中でひしひしと感じているし。


だから、今は彼氏とかノーセンキューなのです。



「勿体ないなあ。安西ちゃん、可愛いのに」

「それはきっと仲良しのフィルターがかかってるからですよ」

「ああ、あるかも」

「ハッキリ過ぎます!」

「あはは」


本当に辻先生は私で遊ぶのが好きみたいだ。
いいですけど。慣れています。


教室に入って、HRをこなす。
可愛い生徒達に今日も私は笑顔だ。


出席を取ってから、時間まで話をしてチャイムが鳴ったので教室を出る。


「真央梨先生~」

「ん?」


真央梨とは私の下の名前。
女子や、一部の男子生徒は真央梨先生、又はまお先生と呼ぶ。

最初こそ、注意してたけれど今はこの呼び方にも慣れつつある。

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