肉食系男子に、挟まれて【完結】


翌日、昼頃起きた私はのそっと布団から這い出ると一度背伸びをする。

それから、洗面台に向かい顔を洗った。
少しスッキリした。


まだ眠いけど、今日は掃除すると決めたからな。


髪の毛を一つにまとめると、「うしっ」と気合いを入れた。


無造作に投げ捨てられた衣類を手に持つと、クローゼットに入れたり洗濯機に入れたり。
それから掃除機をかけて、食器を洗う。

気付けば鼻歌を歌いながら、私は部屋をぴかぴかにしていた。


そうしていると、洗濯機が終わる音がして私はそれをベランダに干す。


うん、今日はいい天気。
洗濯物乾くの早いかな。


今日は自炊しようっと。何作ろうかな~。
ビールに合うモノ……。うーん。


私は暫くベランダで腕を組み考えていた。

すると。

「ぶはっ」


突然そんな声がして、私はハッとして隣を見る。
絶対アイツじゃないか。


私は眉を顰めながら少しだけ身を乗り出して、隣を覗く。
そこには肩を揺らして笑いを堪えてる春斗がいた。


……やっぱり。

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