肉食系男子に、挟まれて【完結】


「それが真央梨だから、直す必要はないけど」

「どっちだ」

「あはは、どっちでしょうかねえ」


口角を上げて笑う春斗。どっちなのかその顔からは読み取れない。


「んじゃ、今日はおつまみっぽいの作ってあげましょうかね」

「まじですか」

「うん。お酒飲むでしょ? もちろん」

「もちのろん!」

「あはは。じゃあ、買い出し行きますか」

「行く」


手に持つのは携帯と財布のみ。
私と春斗は一緒に外に出た。



「そういえば、春斗って目が悪いんだっけ?」


エレベーターに乗り込むと、私は隣に並ぶ春斗を見上げながら尋ねた。
前につけていた黒ぶちのメガネを今日もしている。


普段つけていないから、部屋用なのかなあって思っていた。
でも、していない時もあってどうなんだろうって。
< 134 / 225 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop