肉食系男子に、挟まれて【完結】
「あ、安西先生」
春斗は私に気付くとにっこりと笑った、
「え。え? まってどういうこと?」
何がどうなって春斗は学生服を着ているの?
混乱しながらまじまじと見つめる。それにしても、身長があるからか、学生服がすごく似合っていてかっこいい。
「いや、宝木と俺の身長同じだから学生服着れるんじゃないかって言われて」
本当だ。隣の宝木君が春斗のポロシャツを着ている。
「そうなったらさーー」
「だよねー」
私と春斗を交互に見ては真中さん含め、他の女子がニヤニヤとして顔を見合わせ頷いている。嫌な予感。
「まお先生も着るしかなくない?」
「は!?」
「着よう?」
そう言ってまた強引に無理矢理隣の空き教室に連れて行かれた。
「いや、いやだ」
「はい、文句言わずに着てください」
「何歳だって思っているの」
「山本先生と写真撮りたいからお願い!」
真剣にお願いしてくる皆に、タジタジだ。一生懸命手を合わせて私にお願いをしてくる皆を無下に出来ない。
「……わかった」
渋々了承すると、私は制服に着替えた。
そして、クラスの女子たちにされるがままとなった。