肉食系男子に、挟まれて【完結】
「はい、山本先生~~、まお先生完成しました!」
「まって、やっぱ無理。恥ずかしい」
春斗に見せると思ったら急に恥ずかしくなって、私は真中さんの後ろに隠れた。
「安西先生、何照れてるんですか~」
そういいながらこっちに近付いてくる春斗は私の姿を見た瞬間、固まった。
「……無理。回収」
ぐいっと私の体を教室の外へ押し出すと、教室の扉を強引に占めた。
それから空き教室へ無理矢理私を入れて、
「早く着替えろ」
とぶっきらぼうに言った。
「え、え」
わけがわからずパニくっていると、真中さんたちがやってくる。
「なんで一緒に写真撮ってないじゃん!」
「そうだよーー」
「うるせー。教師権限でーーーす」
ガヤガヤと外がうるさい。私は仕方なく制服を脱いで、自分の洋服へと袖を通した。
「まお先生可愛いからでしょーーー!!!!」
「あー、そうだっつうの」
「きゃああ」
春斗が肯定した瞬間、女子たちの黄色い声が飛び交った。