肉食系男子に、挟まれて【完結】
「んじゃあ、俺達の出会いにカンパーイ」
「……それ、微妙です」
「そこ突っ込まない。はい、カンパーイ」
「カンパイ」
カンっと缶を軽くあてて、ぐびっと喉へと流し込んだ。
……うまい。うまい。
ゴクゴクと一気に私は半分程飲むと、ゴンっとテーブルに置く。
「飲みっぷりいいね」
「ええ、まあ」
「着替えないの? 俺、一旦部屋に戻って食材置いて来るから着替えなよ」
「……わかりました」
よかった。
窮屈な格好から、早く解放されたかったし。
山本先生は自分の食材の袋を手にすると、
「んじゃ、すぐ戻るね」
と言って玄関の扉を開けた。
私はすぐにベッドの上に放置されていたパジャマを手にすると、洋服を脱いで着替えた。
あー楽になった。
首を一度ぐるりと回してから、つまみを取りに行く。
冷ややっこと、枝豆。
完璧。
後は常にストックしてるスナック菓子と、乾物類。
山本先生食べるかな。
まあ、いいか。いくつか出しておこうっと。
テーブルに並べたおつまみの数々。
またぐいっとビールを飲み、ハッとした。