肉食系男子に、挟まれて【完結】
「学校でキスってちょっとした背徳感だね」
そう言って、ニヤリと口角を上げるとつーっと私の頬を撫でる。
それに、背筋がゾクリとした。
「や、めてください」
「イケナイ事しちゃおうか」
き、聞いてねえーーーー??
「だから、無理ですって」
「何してるんですか」
突然、そう声がした。
ハッとして二人してそっちの方を見る。
「………く、すみ君」
鋭い目つきで、山本先生を睨みつけると久住君は私達の前へと来て、ドンっと山本先生を押すと私の腕を取る。
それから、自分の後ろへと私を隠して山本先生と対峙した。
「嫌がってたじゃないですか」
低い声で静かに山本先生へそう尋ねる。
だけど、山本先生は飄々とした態度で返した。