肉食系男子に、挟まれて【完結】
「何。酔っ払った? それとも、照れた?」
「はあっ!?」
ニヤニヤしているコイツが憎い。
図星な私にもムカつく。
「まじで、かーわいいっ」
「そ、それで! 何歳なの!」
私はそれを無視して強引に話を変える。
「あ、俺ねー。三十五歳」
「へえ。……って嘘でしょ?」
「本当だったらどうする?」
三十五って、私と十違うけど。
そんな風に一切見えない。
斉藤先生も三十五じゃなかったっけ?
まじでか。
「嘘ぴょ~ん」
「は」
急にそう言った山本先生に私は目が点になった。
だけどべーっと舌を出しながら、山本先生は笑い出す。
……またしてもからかわれた。
ムカつく。