肉食系男子に、挟まれて【完結】
じーんと来た。
心配してくれてるとか。それなのに、楽しんでいるだけだなんて酷い事思っちゃって、私ってば。
少し反省した。
顔を上げて、話し出そうとしたら。
「まあ、久住君と関係あるってわかったら楽しみで仕方ないよね」
……と、辻先生がのたまった。
ふふ。前言撤回。全くこの人は!
「もう、絶対話さないです」
「わーーーうーそ、嘘じゃん! 安西ちゃん!
私との仲でしょ?」
「知りません」
「ええええ」
「だって、私辻先生からそういった話一切聞いた事ないですし?」
「だって、ないですし?」
「えー。いつも私には彼氏作れとかなんとか言うじゃないですか」
「そりゃあね。安西ちゃん、可愛いから」
「それは友達フィルターですって」
「いや、顔じゃなくて」
バッサリと切った辻先生。どういう事だ。
それはそれで、酷いぞ。
辻先生はニッコリ微笑むと続ける。