肉食系男子に、挟まれて【完結】
「んじゃ、本題に入ろうか」
「あー、えーはい」
どこから話そうか。
とりあえず、核心からか。
「えー……久住君に告白されました」
「ほお、それで」
「……え? あの、驚かないんですか」
普通に返されて、こっちが驚いています。
頬杖ついたまま、お通しのキャベツ食べているし。
「だって、あのワンコ、安西ちゃん目当てってバレバレだったし」
「え。嘘ですよね」
「本当に。余程鈍くない限り、わかるんじゃない?」
その、余程鈍かった部類の人です。私。
「うーん、先生全員が知ってるかどうかはわからないけど。
少なくとも私はすぐに気付いたけどね。
言ったじゃん。耳としっぽが見えるって」
「……言ってましたね」
しかも、それを聞いてから途中で私にも見えたなんて言えない。