堕天使、恋に落ちる
「服が…」
「服?」
「気になってたスカートが10%オフって書いてあったから」
「そうゆうことね?わかった!買いに行こ!」
「え?いいよ!今日疲れたし、ゆっくりしたいでしょ?」
「ダーメ!行くよ!」
「うん」

一徹が優しくて、温かくて、ほんとに溶けそうだ。
「帰ったら、着て見せてね!」
買って帰る家路、またとろけるような顔で言ってくる。

これ以上、私の心を持ってかないで………

家に帰り着き、ソファーで一徹の足の間に座り後ろから抱き締められている。
「由那、柔らかい…」
「えー。太ってるって言いたいの?」
「フフ…違うよ!
てゆーか、もっと肉つけた方がいいんじゃないかな?」
「そう?」
「うん、なんか折れそう…抱き締める力加減しないと……」
「んな訳ないでしょ?変なの…?」
「だったら、折ってあげようか?」
「え?ちょ……いた、い……くる、し……」
物凄い力だった。
痛みより苦しくて…………

ほんとに折れそう――――
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