堕天使、恋に落ちる

｢はぁはぁ……｣
やっと解放された時、息があがっていた。

｢もう！一徹！！はぁはぁ、苦しいよ…｣
｢だから言ったでしょ？加減しないと折れるって！｣
｢もう…！｣
｢でも……｣
｢ん？｣
｢忘れないでね……｣
｢え？｣
｢俺の愛はこんな程度じゃないから。これよりももっと苦しくて、甘くて、深いよ……
由那は俺だけのモノ……俺だけが独占できる｣

なんか少し、怖い………
｢………一徹？｣
｢それよりさ。今日からは由那を好きにしていいよね？もっと深く愛しあいたい……｣
｢え？｣
｢由那が嫌なら絶対しない。でも受け入れてくれるなら、もう止まらない。由那が決めて！｣

それは、そうゆうことだよね。
私も一徹と、もっと愛しあいたい………
でも……
不意に身体が震えた。
龍一とのことが、フラッシュバックして――――
あの時のように、もし捨てられたら……
今度こそ生きていけないだろう。
完全にトラウマになっていた。

｢ごめん…一徹。
私も一徹と愛しあいたい。でも龍一とのことがよぎって、怖いの……もう少しだけ、待ってくれない？｣
｢うん…わかった！大丈夫……由那の為なら、いくらでも待つよ｣
｢ありがとう！｣
｢当たり前だよ！｣