堕天使、恋に落ちる
*****一徹 side*****
月明かりが窓からもれるリビング。

ドアがあく音がして顔だけ向けると、由那がいた。
その姿があまりにも綺麗で、このままでは襲ってしまいそうで、この醜い気持ちを隠す為に、
「ん?起きてるよ…どうしたの?寂しい(笑)?」
とわざとに言った。
「寂しい……」
「え…?」
由那…?
うつむいてて、表情が見えない。

「寂しいの…もう、一人は嫌……」
自然に身体が由那の方にゆっくり向かう。
「一徹……傍にいて…?」
私の目の前で足を止めると、
「抱いて?一徹…」
由那は俺を見上げて、はっきり言った。

さっきまであんなに震えていたのに………
そんな嬉しい告白を聞かされたら、もう――――

あぁ、また更に由那を放せない………
< 24 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop