堕天使、恋に落ちる
「―――」
「え…?」
下げていた頭を上げると、スタッフの皆さんは驚いた様に目を真ん丸にしていた。

「え?え?
あの…私、なんか変なことを言いましたか?」
普通に挨拶しただけなのに。

「あ…いや、こんな律儀な人だと思っていなくて……」
「え?」
「我々にこのような挨拶をしてくれるとは、思ってなかったので、びっくりしました」
「え…?」
「こちらこそ、よろしくお願いします。
僕はヤマトです。この店の幹部でNo.2です。
とりあえず、主要幹部だけ紹介しますね」
「はい」
「由那さんから見て僕の右隣がNo.3レイ、左隣がヒデ。この三人を覚えてもらってたらいいと思います」
「はい、ヤマトさん。レイさん、ヒデさん、他の皆さんもよろしくお願いします!」

「よろしくお願いします!」


「由那。もういいよね…?部屋に行くよ……」
私の腰に手をまわし、誘導する一徹。
どことなく、雰囲気が黒い…
「え?うん。じゃあ皆さん失礼しました!」
もう一度頭を下げた。


オーナー室に入り、一徹がガチャッと鍵をかけた。
「え―――?」

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