堕天使、恋に落ちる
オーナー室内。
「一徹?鍵……」
「由那…覚悟できてるよね…?」
「へ?」
「俺を嫉妬まみれにさせたんだから……」
そのままソファーに押し倒され、両手を抑えつけられた。
「由那…これからお仕置きね…?」

私はこれから、どうなるのだろう?
怖いけど、離れたくない。
変な気持ちのまま、ただ一徹の綺麗な目を見ていた。

「由那…俺を煽ってるの?」
「は?んな訳ないでしょ?」
「でも…その目煽ってるとしか見えない!」
「ただ綺麗だなって見てたの!」
「綺麗?俺が?
綺麗なのは、由那でしょ?」
「一徹がわかってないだけだよ!初めて会った時もキラキラしてたし」
「あれは営業スマイル!」
「No.1ホストの(笑)?」
「そうだよ!でも今は違うよ。由那が愛しいって顔」
「じゃあこの顔、私だけ?」
「うん、由那だけ…由那だけしか見せない。だから早く俺をお仕置き受けて…!今絶賛嫉妬中だから!」

「いいよ」
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