堕天使、恋に落ちる
「お世話って……そんなんじゃほんとに私、何もできなくなっちゃうね…」
「何もできなくなっちゃえよ!そうすれば、益々俺なしでは生きていけなくなる」
「やっぱ―――」
「馬鹿だよ!俺」

お風呂から上がり、お互い身体を拭く。
私が一徹の身体を拭いていると、また頬っぺたやおでこにキスしてきた。
「もう!やめてよ一徹。身体拭きにくい!」
「やだよ。こら!逃げないの!
―――はい、捕まえた!」
キス攻めから逃げようと、身体を拭くのをやめる。
そして下着を着ようとバスケットに向かう。
そこをすぐ捕まった。

「ねぇ、いつも言ってるよね…?逃げられると思ってる?」
「別に思ってないよ。ただ拭きにくいの!」
「由那が可愛いのが、悪いんだよ!」
今度は後ろから耳や首筋にキスされた。

「やだ…やめて……」
「んーチュッ!
ダーメ。やめないよ」
「もう用意…しないと……お腹もすいたし…」
「わかったよ……!フフ…可愛い…」
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