堕天使、恋に落ちる
車内で、お互いネックレスをつけあった。
一徹がつけてくれた後に私がつけていると、
「あ、あれ?上手くできない。ダメだ!一徹、やっぱ後ろ向いてよ!上手くできない」
「やだ。このまま…早くしないとほっぺにキスしちゃうよ!それとも耳?」
「や、やだよ…益々できなくなる。うー。よし!つい―――」
チュッ―――!
「え?」
「待ちくたびれた!」
「もう////」
油断も隙もない。

◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「お疲れ様です、一徹さん、由那さん」
「お疲れ様です!」
「あぁ」
挨拶して、部屋に入った。
相変わらず、他のスタッフとの会話は許可されてないが、挨拶だけはさせてもらえる。
これもかなり言い合った。
最初は挨拶さえもするなと言われていた。
それはさすがに受け入れられなかった。
結局、一徹がおれてくれた。


「じゃあ、この書類を纏めて?」
「うん、わかった」
でも作業中、事あるごとに
「由那…来て?」
とデスクに呼ばれる。
そして膝の上に座らされ、苦しいキスをされるのだ。
< 55 / 129 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop