堕天使、恋に落ちる
私は鏡子さんに言われたことを、一徹に全て話した。
隠し通したかったが、抱かれる度に思い出すだろうと思い、思いきって話したのだ。

「そっか……アイツそんなことを…」
「ごめんなさい…ついフラッシュバックしちゃったの…」
「由那…おいで?」
「え?」
繋がったまま、私を起こす一徹。
「由那は俺のこと信じてくれるんだよね?」
「え?うん。もちろん」
「だったら、信じて?
俺はね。女を抱く時相手を見てるのは、優越感なの。アイツのこともそうだよ。
“俺はコイツを自由にできる。俺には逆らえない”って。由那に出逢うまで正直ずっとそう思ってた。
ヤりたい時にヤるみたいな。
でも由那は違う。心の底から由那を見ていたいんだ。
どんな風に乱れて、どんな表情をしてるか。
確かに、癖って言われればそうかもしれないけど、由那とは純粋に見つめ合ってたい…」
「一徹……わかった。信じるよ…嬉しい!」
頬を撫でてくれる。

「一徹…私を愛して?」
「仰せのままに……」

そして二人で、果てた。
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